赤ちゃんに泣かれると、特に初産のお母さんには一番大きく聞こえる周波数になっていて「この鳴き声を止めねば」と思わせます。
お腹がすいたり、暑かったり、お尻が気持ち悪かったり自分でできない解決してほしいことを取り除いてほしいというサインです。赤ちゃんは言葉が通じない分気配に敏感です。
抱いている大人の不安や焦りに反応して啼く場合もあります。お母さんの気持ちや態度がゆったりしていると、赤ちゃんもリラックスして身を任せることができます。
赤ちゃんに泣かれて困ったら、まずはお母さん自身が落ち着く工夫をしましょう。ほかにだれかいれば、少しの間赤ちゃんのそばを離れて深呼吸したり、テレビや音楽のボリュウムを挙げてみたり、意識的に朗らかに「ハイハイ、聞こえてるよ~。そんなに大きな声で呼ばなくてもここにいますよ。もうすぐいくから待っててね」など赤ちゃんにお話しするように、言葉をかけてください。
赤ちゃんの泣き声は、お母さんにとってはまるで責められているように聞こえるかもしれませんが、そうではなく「お母さんお願いを聞いてね」とお話ししているのです。そのお願い事は「お腹がすいた」を思いつきますが、生後3か月以前の赤ちゃんには食欲中枢はまだ働いていないと考えられ自覚はできていないとされています。おっぱいを「飲む」ためでなく、眠りから目覚めたときなど泣いてお母さんを呼びます。そして「お母さんに抱かれておっぱいに吸い付く」ためにお母さんを呼んでいます。おむつを替えてもらうのも赤ちゃんの要求ですが個人差もあります。また大人は気づきにくいのですが温度調節してほしいときにもなきます。夏の暑い時期ももちろんですが、冬場の着せすぎ、あたためすぎで赤ちゃんが不機嫌になることも多いので気を付けましょう。赤ちゃんの手足が冷たいと言ってどんどん暖める家庭がありますが、赤ちゃんの手足は車でいうラジエターの機能があり、体温調節をしています。ちょっと冷たいなと思うくらいが普通です。